
台湾・台中市の路地裏から
台湾の年明け
外国人の入国制限も緩和され、街中や観光地でも活気を取り戻しつつある台湾。
宗教でいうと「キリスト教」より「道教」の方が圧倒的に強いお国柄ですが、12月には大きなクリスマスツリーや華やかなイルミネーションが至るところに飾られ、再び走り始めた街の勢いを後押ししているかのようでした。
そして2022年大晦日。新年を迎える数分前から外でパンパン破裂音が聞こえてきたので、自宅アパートの屋上に上がってみると、四方八方(10カ所くらいかそれ以上!)で打ち上げ花火が一斉に上がり、感動的な年明けを迎えました。
元旦を境にクリスマスの装飾は、一気に旧正月の真っ赤な装飾に衣替え。
アパートのロビーも駅やデパートやマート、お花屋さんまでどこもかしこも真っ赤っかです。
今年の旧正月の祝日は1月20日から、なんと9連休もあるとのこと。
台湾の新年のお祝いは、これからが本番のようです。
台中で牛肉麺(ニューローミェン)を食べる
さて、こちらは台湾の南西部に位置する台中市。
台中は、雨が少なく1年を通して気候が穏やかなので、「台湾人が最も住みたい街」によく選ばれるそうです。
また、日本の下町を思い出すような街並み、日本の地方都市を連想する自然豊かな風景が魅力の、日本人として親しみやすく住みやすい地域です。
年末は来客があって年越しそばを食べ損ねてしまい、その代わりといっては何ですが、新年早々近所の牛肉麺(ニューローミェン)のお店を訪れました。
オレンジ色の看板が印象的な「三商巧福」は、台湾全土に店舗展開している日本の「はなまるうどん」的なファーストフード牛肉麺店です。
牛肉麺は、台湾の代表的なB級グルメといいましょうか。安くて早くて美味しくてどこにでも売っている台湾料理です。
開店11時に一番乗りで入店し、2種類の牛肉麺とトマトソース麺(実は担々麺と間違えた)を注文。
お会計を済ませて5分もしないうちに、注文の品を定員さんが運んできてくれました。
我が家は大人2名+幼児2名なので、とりあえず3人前を注文。
最初、スープの色が黒くて若干びっくりしましたが、この黒色スープ、コクがあるのになぜか薄味です。更にとろとろの牛肉がゴロゴロしている姿にテンションが上がります。
麺は若干コシの弱いうどんのような感じで、シャキッとさっぱり色鮮やかな青菜がお口直しにいい仕事をしてくれました。
家族一同「無」になって、あっという間に全皿たいらげてしまいました。
牛肉麺のスープのお味は、地域によって、お店によって、かなり違いがあるそうですが、東京でも三商巧福の牛肉麺を楽しむことができるそうなので、ぜひ一度お試しを!
台中裏路地にある隠れ家的カフェ
牛肉麺で満腹になったら近所のカフェでコーヒータイム。
こちらは台中の路地裏にひっそりとたたずむ2階建てのカフェWodi house。
もともと50年ほど前に外国人教師の宿舎として使用されていた歴史ある建物で、その後、現在のオーナーが10年前に改装してカフェをオープンしたとのこと。
Wodi〔窩柢〕というお店の名前も、「教師たちが古くから住んでいた集落」という意味から由来しているそうです。
1階の外壁をびっしりと覆っている葉が、このカフェが特別な空間であることを演出しています。
店内に入ると、なんとも心地いい音楽が耳に入ってきました。
このお店のテーマは、コーヒー、古いもの、生活の美学、音楽、だそう。
入口にインテリアのように置かれているが、カフェで実際に使用している大きな焙煎機。
1階手前の客席の様子。
きれいに整頓されたカウンター。
お願いすれば、カクテルも作ってくれるそう。
1階奥の座席には書籍やウルトラマンのフィギュア。
50年前にタイムスリップしそうな階段。
階段の踊り場から1階の客席を見下ろしてみる。
教師たちが集まる居間だったのでしょうか。
2階席は、小上がりのあるスペースに座布団と昔ながらの扇風機。
田舎の祖母の家に遊びに来たかのような錯覚に陥り、ノスタルジックな気分がこみ上げてきます。
明るい日差しが差し込む個室にある大きなダイニングテーブル。
とても静かで特別な空間です。
シナモンパウダーのかかったバスクチーズケーキは予想通り、しっとりしていて濃厚です。
おまけに甘酸っぱいイチゴを添えてくれました。
子どもたちのおやつには、もちもちワッフルとストロベリーアイスクリーム、季節の果物の盛り合わせをお願いしました。
コーヒーはバニラフルーツの香りと甘い後味を楽しめるケニアAAをチョイス。
以上、台湾台中市からお届けしました。
三商巧福
407台中市西屯區青海路二段240號
窩柢咖啡 WoDihouse Cafe
407台中市西屯區杏林路27號
FB: https://www.facebook.com/WoDihouse/